不良入居者の部屋から出火!!

不良入居者の部屋から出火!!

月光仮面
某月某日午後8時30分ごろ、組合長より組合員さんの某アパートで火災発生の電話があり、直ちに出動!現場に駆けつけました。
現場に近づくと消防車と人盛りで混みあつていましたので駐車できず少し離れた所に駐車。
現場の前は立ち入り禁止のロープが張り巡らされていた。ロープを潜ろうとすると警察官に呼び止めらた。
警察官「入らないように!!」 私「組合の者です。」 警察官「○○さんですか?」私「そうです。」 警察官「どうぞ、中で大家さんがお待ちです」
小走りでアパートの中に入ると焦げ臭いにおいで充満していましたが、すでに火は消し止められ、消防と警察の現場検証が始まっていました。
幸いけが人も無く小火で済みましたが、消火作業のため、出火場所と下階が水浸しなっていました。土壁の為、補修費用は相当かかりそうです。
本人(以下Yと称します。)に出火原因を尋ねると、ガスボンベでたこ焼きを作っていたら火が大きくなり火事になったとのこと。 
Yについては去年から家賃滞納で組合法務担当者が相談を受けていた人物で、傷害事件で生野警察に身柄を拘束され服役したた為に 家賃滞納が始まった。
組合のアドバイスで賃料督促及び解約通知を内容証明郵便で拘置所に郵送する。
Yの国選弁護士から契約解除について抗議の電話が大家に入る。 
Yは障害年金と生活保護で生活をしているため服役中はそのお金がもらえないそうです。
たぶん刑務所が生活の面倒をみるためだろう。 
Yは出所後、まもなく生野区役所で、保護費に不服を言い暴れた末に役所の備品を壊し生野警察に逮捕、再び身柄を拘束された後
釈放。
保証人もいないため、保証会社に申し込みましたが3社断られ4社目にしてやっと保証を受ける通知があり申し込みの手続きを進めていると、Yが弁護士に聞いたが、保証会社に入る必要はないと聞いたので入らないと反発。現在に至り小火を起した。
以上の経緯から、私はYの処遇について尋ねると大家さんはYに出て行ってほしい。
Yから損害賠償を取りたいとの意向を聞きましたのでYが現場検証を終わり出てきたところで、契約解除通知と室内の動産所有権放棄の書類にサインをさせ鍵を回収した。
大家さんは直ちにY の部屋に鍵を取り付け封鎖した。
Y「行くとこがない、今夜はどこで寝ればええねん?」  
私「今夜はホテルでも泊まったら」
Y「ホテル代がない」
私「ここの廊下で寝るしかないね」
Y「.....」
その後、Yは刑事さんに生野警察で事情聴取の為、覆面パトカーで生野署に連行された。 
私は大家さんと損害賠償の回収について相談した結果。
Yをこのままほりだしたら回収は難しい。
Yは私のハイツに入居させ私の管理下に置き、保証会社と火災保険をつけて高めの賃料で契約することになつた。但し、室内でたこ焼きは禁止とした。
 損害賠償については毎月1万円づつ賃料と同時に引き落とす事とした。
結果、大家さんの損害賠償を回収でき私の物件の空室も高い賃料で貸すことができた。
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Y氏契約解除通知記入 シーン
火災を出し現場検証終了した直後を撮影。
 本人も動揺しているためか意外とあっさりと 契約解除通知に署名した。 
写真 左側月光仮面  右側Y氏    撮影者 賃貸住宅管理士 上原 氏 
プライバーシー保護のため一部画像は修正しています。
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